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インドで4階建て建物崩壊事故…車衝突で…

エイプリル・フールではない。

車が猛スピードで4階建ての建物に突っ込んだ。普通なら車が大破の筈だが、4階建て建物が完全に崩壊し、10人以上の死者が出てしまった。車の運転手は不明、瓦礫の下にいるのか? 逃げたのか? 捜査中とか。しかし、車と衝突し、4階建ての建物の方が崩壊した事故、「耳を疑い」「エイプリル・フール」と思った人が多いだろう。築百年以上の「老朽化」した建物、インド特有の「手抜き工事」が原因、インドでは日常茶飯事、別に珍しい事故ではない。車が突っ込まなくても「いつかは倒壊する運命」にある建物だらけ…、と嘯くインド人も多い。

マディヤ・プラデーシュ(MP)州、インドのど真ん中にある人口6,000万人強、インドで2番目の大きな州である。一回目の駐在時、ニューデリーから南3,000㎞にあるMP州の州都ボパールで1984年に起きたユニオン・カーバイド社(UCC)の化学工場の事故は、直接的犠牲者3,000人以上、後遺症で他界した者を含めると数万人の犠牲者、毒ガス被害者は50万人以上、忘れられない大事故であった。犠牲者の実際の数は未だに判らない。兎に角「歴史的大惨事」、世界中から「大丈夫か」と言うテレックスが入った覚えがある。もう44年前…。

今回の事故で話題にあったMP州インドール、英国植民地時代(18世紀)、英軍の駐屯地・軍事拠点として、また綿花栽培・紡績産業が栄えた町でもある。当然、英軍や紡績関係者などを対象としたモダンな宿舎やホテルが建設された。最近は日本企業も進出している。当然、当時の建設方式での建設が基本、安全基準など無い。デカン高原のど真ん中、4~6月は連日摂氏45度前後の酷暑、其の後のモンスーン・洪水、そしてモンスーンの後の旱魃、過酷な地であり、「建物の疲労」も大きい。「経年劣化」も激しく、何時倒壊しても不思議でない建物が多い。

オールド・デリー、ムンバイ、コルカタ、チェンナイ…、大都市でも英植民地時代に建てられた築住百年以上の建物が多い。一年中どこかしこでイノベーション、倒壊する建物も多い。大きな地震が起きない地盤構造であるので、大事故は起きていないが、もしマグニテュード5程度の地震がオールド・デリーを襲えば、何百万人の犠牲者が出るか判らないと言われている。オールド・デリーの地下街が全滅するからだ。

ある高層住宅(5階建て)のオーナーが威張っていた。「俺の建物は頑丈である。その証拠に一階から5階まで、部屋の間取り設計は全く同じだからだ」。逆に解釈すれば、同じ構造にしないと「強度」が保てないと言う事だろう。「左右対称」の建物も多い。「左右対称」がバランスが良い=強固と思っていたのだろう。更に、「補強材の手抜き」も多い。補強しなければならない箇所が補強されていないか「見せかけの補強」、「見えるところだけの補強」…、倒壊すればすぐ判る。「手抜きの技術」は世界屈指である。

MP州での倒壊事故、「ダルマ落とし」のような事故だろう。車が建物の急所(柱?)を壊してしまい、重さに耐えかねて建物全体が崩壊してしまった。「レンガ造り」の建物の弱点である。

インドの住宅の家賃が急騰している、駐在員が「安い家」を選ぶのに苦労しているらしいが、「安全第一」である。「建物の築年数」は勿論、「建物その物の強度」等のチェックも必要だが、一番重要なのは「家主の人格」だろう。特に、古い高層住宅は要注意である。

老朽化しているのは住宅だけではない。鉄道も陸橋も、英国時代の安普請の建造物には要注意…。鉄道事故も多い。
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徒然愚思

Author:徒然愚思
在インド9年、在シンガポール4年、中国放浪の旅1年…、
主食は酒、酒の肴は煙草、65歳過ぎて、未だふわふわ漂う‘はぐれ雲’人生…。

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