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シリアで米露衝突の危機…


ティラーソンが急遽(11~16日)中東5か国に行く事になった。2月に入り、危なっかしい事態に陥っている。

1月中旬、トルコはシリア国内のクルド人組織(シリア民主軍=SFD)に対し陸・空から攻撃開始した。「オリーブの枝」作戦と称している。アメリカは即、トルコに自制を要求、アサド・シリア政府は「主権侵害」「国際法違反」と抗議した。


2月初め、アサドを支持しているロシアの戦闘機がSFDに撃墜された。脱出したパイロットは地上での銃撃戦でSFDに殺害された。SFDは携行型ミサイルで戦闘機を撃墜したと説明している。携行型ミサイルはアメリカが提供したと思われるが、アメリカは否定している。誰も携行型ミサイルを提供していないとすれば、アメリカ軍が攻撃した可能性を否定できない。シリアにはアメリカ軍・約2,000人駐留しており、ティラーソンが駐留継続を発表したばかりである。

2月10日、イランのドローンがイスラエル領空に侵入した報復として、シリア領内にある12か所のイランの軍事(?)施設を空爆した。その際、F16戦闘機一機がシリアの反撃を受け撃墜された。墜落地はイスラエル北部、脱出した2名のパイロットの安否は不明。明らかなイスラエルの「主権侵害」「国際法違反」であるが、イスラエルは好き勝手に攻撃を強行しており、国連で非難されようが「馬耳東風」、アメリカはイスラエルを支持し続けている。

アメリカは、「主権侵害」「国際法違反」と言われないように、シリアは「化学兵器使用」と言う宣伝を執拗に繰り返している。「塩素ガス」に加え、「サリン」まで持ち出してきた。

ロシアとイランはアメリカとトルコの出方を見ている様だ。自分から動くのは不得策と思っているのだろう。トランプのイスラエル・エルサレム発言に反発する中東諸国の反米感情を有効利に使う腹だろう。


トルコはSFDをテロリストと規定しており、絶対に認めない。SFDを支援するアメリカは「テロ支援国家」と主張するだろう。更に、トルコとイスラエルは犬猿の仲である。アメリカとイスラエルのシリアに対する内政干渉も認めない。

ロシア…、じわじわとアメリカを虐めるだろう。シリアの反政府武装勢力への空爆を強化する可能性もある。その場合、米軍・イスラエルが政府軍に空爆を強化すれば、正にシリア国内の米露戦争、ダマスカスが戦場になる可能性も出て来る。当然、シリアに駐留している米軍も攻撃対象になる。

一触即発の状況の中、ティラーソンが火中に入る。北朝鮮問題、平昌オリンピック中は、何も起きないと思っている。種々起きているトランプ問題、世間の目を逸らさなければ危ういと思っている様だ。トランプ、最近、「やけ」になって来た。ヒステリックな言動に焦りが見え隠れする。「暴言」を訂正せず「ジョーク」と言わせて誤魔化す様になって来た。

エルサレム問題、イスラム諸国は怒っている。世界は首を傾げている。サウジアラビアとカタールの中東の主導権争い、中々解決しない。「分断された中東」、そんな状態でアメリカは何が出来るのか? 何をやっても「火に油」である。

アメリカが動けば、ロシアも動く。プーチンにとって好都合だろう。ロシア大統領選、ロシア人の愛国心を煽るには、アメリカを使うのが一番効果的である。


トランプ、国内のゴタゴタの「ガス抜き」に、中東の混乱を使う魂胆なのだろうか? そう上手くは行くまい。
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徒然愚思

Author:徒然愚思
在インド9年、在シンガポール4年、中国放浪の旅1年…、
主食は酒、酒の肴は煙草、65歳過ぎて、未だふわふわ漂う‘はぐれ雲’人生…。

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