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トランプ・リスク…世界の頭脳離散…


「政府機関一部閉鎖」、「つなぎ予算」可決、「閉鎖解除」、問題は2月8日まで先送り…、与野党の醜い非難合戦、小学生」低学年並みの「餓鬼の喧嘩」、ただただ呆れるばかり。トランプの言葉を借りれば、「政府閉鎖は大統領の指導力の欠如」「大統領の汚点」…2013年10月の政府機関一部閉鎖に際し、オバマを繰り返し酷評したトランプの発言である。

問題になっている焦点は、オバマが「暫定的措置」として2012年に大統領令を発令したDACA…、幼少期に入国した不法移民の若者に対して強制退去を猶予する移民政策…、トランプは、2017年9月5日にDACAを撤回する大統領令を発令、3月8日には猶予期間が切れ、約80万人が強制国外退去の対象となる。他方、トランプの公約である「メキシコ国境に壁を建設」、トランプは絶対に譲れない公約として、予算に組み込もうと必死である。与野党共相譲れぬ党の基本方針、安易に妥協すれば、中間選挙に大きな影響を与える。

不法移民数、統計を取るのは難しいだろうが、約1,100万人、何を以って不法かどうかで数が違ってくる。その多くはメキシコ人…。

メキシコ近隣の州は当然「不法移民数」が多い。貴重な労働力、特に農業・畜産業、3Kの貴重な主力・安価労働力となっている。カリフォルニア州では労働力の約9%、ネバダ州では10.4%、テキサス州では8.5%が不法移民…。数だけの問題ではない。80万人の強制国外退去は「親子離散」と言う「人道問題」も伴う。「人種差別問題」にも拡大解釈される。共和党員でも首を傾げる人は多い。失業率が減少していると自負しているトランプ、強制送還は「労働力不足」を招きかねない。一方、「メキシコ人は教育レベルが低い。英語を話せない。レイプ犯や凶悪犯に多い」と罵倒し、「メキシコの金で国境に壁を」と訴えて支持を勝ち取ったトランプにとっては「最重要の公約」である。引くに引けない。

「アメリカの移民政策」、「移民国家アメリカ」にとり正解はないようだ。トランプは「それぞれの時代を反映する「大統領令」が「適当」と嘯いているが…。

「不法移民問題」とは質が違うが、「就労労ビザ発行」や「延長」の規制が厳しくなる問題もある。


前にも書いたが、アメリカは1990年代、「2000年問題」で、「英語に堪能なインド人」をアメリカとインドで大量に採用し、アメリカとインドで24時間体制を構築、2000年問題を乗り切った。だが、2000年初頭、若者の失業率が高くなり、「就労ビザ発行」「就労ビザ延長」を厳しく規制、多くのインド人はインドにU-ターン、インドのICT産業の原動力になった。

インド人の優秀な大学生、国の奨学金でアメリカに留学する学生が多い。殆どの留学生が卒業後、アメリカで就職する。インドの名門大学の卒業生の多くが、米欧の大企業にスカウトされ就職する。中には初年度年収1,500万円程度でスカウトされる学生(IIT卒)もいるそうだ。特に理系・医学系が多い。シリコンバレーやNASA、医者のインド人の比率はかなり高い

インド人、2000年初頭の悲惨な「ビザ規制」を経験している。正に「米国政治リスク」、最近は成長著しいインドにU-ターンする若者が増えているらしい。特にICT、AI、医療、宇宙、環境、教育関係は引く手あまたであり、インドでは「起業」もやりやすい環境にある。

アメリカは「パリ協定」離脱した。温暖化効果ガス排出問題から目を離そうとしている。皮肉なことに最近増加している自然災害、災害地脱出用に「大型車」や「SUV車」の人気が向上しているそうだ。ガソリン価格の値下がり効果もあるだろう。当然、低公害車の開発が遅れて来る。其の内、自動車大市場である中国の主流は「電気自動車」になる。大気汚染に悩むインドが「電気自動車」の導入に走るのは時間の問題である。当然、公害規制にそぐわないアメ車の輸出は減少する。

環境問題などの非アメリカ人専門家はアメリカを離れる。アメリカから多数の技能専門家が離れる。移民問題、ヒスパニック問題だけではない。様々な問題がある。個人的感情で云々する問題ではない。

このまま行けば、アメリカは「科学音痴の国」になる。教育レベル? アメリカ人の教育レベルは、そう高いとは言えない。特に科学系が弱い。アメリカの科学は移民の頭脳に支えられている。トランプの寿命の問題もある。そう長くは無いいだろうが…。
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徒然愚思

Author:徒然愚思
在インド9年、在シンガポール4年、中国放浪の旅1年…、
主食は酒、酒の肴は煙草、65歳過ぎて、未だふわふわ漂う‘はぐれ雲’人生…。

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